総合診療医とは

医学の進歩に伴い，診療内容は高度に専門化が進み，臓器別，疾患別に診療科が分けられるようになりました．そして，専門性の追求が，医療全体の進歩へとつながり，今まで治らなかった病気も治すことができるようになりました．人生80年健康で長生きできる時代になったのは，専門的医療の進歩の賜だと考えられます．

一方，専門の狭い分野のみを深く診る医師だけではなく，いろいろな疾患に幅広く対応することができ，患者全体を診ることができる医師の必要性も高まってきました．それが総合診療医という概念です．

総合診療医の役割は，一般に，外来での初期診療，複数の科にまたがる疾患の診療とされています．20数年前より大学病院で総合診療部(科)が創設されるようになり，その後，市中の総合病院でも総合診療科が見られるようになりました．臓器別，疾患別に診療科が分けられた総合病院には，総合診療科はなくてはならないものです．しかし，そもそも総合病院は，患者を最初に診る病院ではありません．一般のクリニックからの紹介を受けて，専門的治療を行う病院です．一般のクリニックにこそ，総合診療医の役割が求められるものと思われます．

当院の特色

総合診療医としての役割を果たすためには，医師個人の能力だけでなく，一定の医療設備が必要になります．素手では病気と闘えません．病気と向かい合うための最低限の武器が必要で，しかもその武器を使いこなさなければなりません．当院は， X線透視装置，超音波装置（心臓・血管・腹部），内視鏡装置（胃・大腸）をはじめ，充実した医療設備を備えており，さまざまな疾患に対応することができます．

症状でお困りの方，精密検査が必要な方，どんな症状の方でも，お気軽にご相談下さい．

救急治療が必要な方，精密検査や専門的治療が必要な方，他科受診が必要な方は，病診連携により，速やかに適当な医療機関にご紹介いたします．

疾患一覧

当院には，内科全般から他科にわたるさまざまな疾患の患者様が来院されています．
当院から他院へご紹介した患者様の主な病名を次に示します．
当院で診断の後，紹介先の専門性，救急への対応，患者様のご都合を考慮して，ご紹介いたしております．